21回目の北海道〜何もない所がスキなんだ
 
2006579


朝起きたら、どしゃぶり。

道東の予報を見る限り雨の様子はないし、どちらにしても濡れたカサを持ち歩くということがとても億劫。
なんだか憂鬱。

北海道に行くのは本当に久しぶりなので、何か忘れ物はないか気になって仕方ない。
六花亭
や柳月のポイントカードも持ったし、道銀の通帳も持った。

あとは気候の問題。5月はまだまだ寒い。一度クリーニングに出したジャケットを再び取り出す。

セントレアから釧路へ飛ぶのも初めてなのでちょっと緊張したが、名古屋空港時代より扱いがいいのでホッとした。
だっていつもバスで隅に追いやられて直に階段登って搭乗だったからな。
こんな雨の日にそんなんではたまらない。



JAL3131 NGO 12:20 →KUH 14:05

GW最終日なので、ほぼ満席。でも「今から旅行」という人も多そう。

窓から、えりも岬がはっきり見えた。日高山脈にまだ残雪。こちらは快晴。

この景色で、今朝の雨による憂鬱さ吹っ飛ぶ(単純だな)。


日高山脈と襟裳岬

空港バスで市内に出て、まず北大通の道銀で通帳記入。

柳月でユースのかあさんの好物「三方六」を購入し、細岡の展望台に寄ってから宿に行くことにする。
乗る予定の汽車が「5月より釧路湿原駅に臨時停車」と書いてあるので、
「ホントにこれ停まりますよね?停まらなかったら帰れなくなっちゃうから・・」と釧路駅の改札の人に念を押しておく(笑)

 

東釧路から乗ってきた親子連れ。
男の子が「おか〜さん、これ川湯温泉行き?これ、川湯温泉行き?」と連呼している。
一言「網走行き」と言えばいいのに、お母さんは「うるさい!静かに!」「これ川湯温泉行き?」・・の繰り返し(笑)

近くに乗っていた高校生の集団(オホーツク側の某高校名のジャージを着用)「それじゃ僕達帰れないよ・・」

ワタシの隣にも集団の一人が座っていたんだが、
窓を開けるときに「スミマセン、オレ暑いんで窓を開けてもいいですか?」と聞いてくれたのがちょっと嬉しかった。


釧路駅



釧路湿原駅の近くにミズバショウの群生。目が悪いので、初め白菜が転がっているかと思った。
本当に大小見事な咲きっぷり。

急な階段を上がってゆくと、いつもの風景が見えてきた。

ヒジターズラウンジの2階に上がると・・

あれ。

川の流れがおかしい?


【細岡展望台(釧路町)】

ベランダから身体を乗り出して、下にいる職員らしき人に声を掛けてみる。

「スミマセ〜ン。ちょっと川がおかしくないですか?」

「あ〜、今年は水が多すぎて引かないんですよ・・」

「前に台風の後に来たことがありますけど、あの時もこんなんじゃなかったような・・」

「雪解け水がねえ。タンチョウも営巣放棄しちゃって大変です」

愛する「川の蛇行の風景」はどこ行った?

でも夕暮れが近付くにつれ水っぽい部分がキラキラ光りだして、それはそれでまたキレイ。

「こういう風景も滅多にないから貴重ですよ」

大観望に行くと、さすがにほとんど人はいない。
たまに近くからやって来たと思われる家族連れが写真を撮っては去ってゆく。

そんな中で、展望台の端で黙々とフィールドスコープを覗きながら表にチェックをしているただならぬ様子の男性がいた。
私も汽車の時間までここにいるつもりだったので、この異変について知りたくて何となく話しかけてみた。

「お仕事中スミマセン、今年はちょっと風景がおかしいですよね」

「まったくです,タンチョウも卵を温める場所がなくなってしまって・・」

この方は、タンチョウの営巣を観察していたのだった。

「明日、カヌーするんですけどこんな増水は初めてだから心配・・、できるかなあ」

「え、どこの業者でカヌーするの?」

「ユースです」

「ひょっとしてとうろですか?私、今朝まで泊まってました(笑)週末いつも来てるんですけど、あなたは?」

「1年に1回くらいは来ていますけど、だいたい平日です(笑)」

「じゃあ、ユースのとうさんに『営巣放棄2カ所発見しました』と伝えてください、私、Uと言います」

「了解しました」

「ただいま〜」

「おかえりなさい」

とうろYH(ユースホステル)に戻ってくるのは約1年半ぶりである。
駅の周りもあまり変わっていないし、やっぱりホッとする。

「ごめんね〜、今日もお客さん少なくて。2人なのよ」

「だいたい予想はしてた(笑)」

やっぱりワタシは客を減らす客なのである。

「あの、細岡でUさんって人に会って、営巣放棄してたってとうさんに伝えてって」

「あ〜。初対面だったっけ?あの方しょっちゅう来ているのよ」

「私が来る時はいつも客いないもん」

この方、道内の学校の先生らしい。便宜上、U先生と表記する。

飛ぶ姿・えさをつつく姿・ひなの様子などを観察し、追い続ける人は大勢いるが、営巣となると・・まさに「タンチョウの生態に迫る」という感じ。
壮大なライフワークだ。

そんなこんなで1年半のスキマを埋める話をかあさんとしていると、行者にんにく取りに行っていたホステラーさんが戻ってきた。

だんだん夕暮れが近付いてきたので、展望室に出てみる。来た時よりだいぶひんやりしてきた。
雌阿寒の噴煙がまた違った角度でよく見える。

写真を撮りながらカメラの話や今まで巡ってきた場所の話をする。

そこでふと思った・・このカンはよく当たる→「年近いなこの人」

「震災の前日、センター試験だった」という所でやはりビンゴ。

このホステラーさんが取ってきてくれた行者にんにくも食卓に並ぶ。

サッポロクラシック(ビール)も頼んで、メインはホッケ。

とてもおいしかったけど、ほどほどにしておいた。
職場と家以外では「納骨する骨もないくらい魚を成仏させる食べ方」は絶対禁じ手なので(笑)


ホッケ・これでも例年より小さめ

夜のお茶タイムで「三方六」を食べる。やっぱりこれはおいしいし、切れているのが秀逸。
とうろYHもIT化が進んでおり、お茶をしながらパソコンでかあさんのドイツ研修の写真を見たり印刷してみたり。

今日のホステラーさんも偶然Uさん。ワタシ、今回の旅で出会ったのはダブルユーか。





後半に続く→


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